杜仲茶の効果・飲み方・副作用|ノンカフェイン健康茶の魅力を解説

「杜仲茶(とちゅうちゃ)って、体にどんな効果があるのでしょうか?」「毎日飲んでも大丈夫なのかな……」そんな疑問を持つ方は、けっこう多いのではないでしょうか。わたし自身、最初に杜仲茶という名前を聞いたとき、正直「読み方からして難しそうなお茶だな」と身構えてしまいました。

でも、実際に急須でいれて飲んでみたら、思っていたよりずっとクセがなくて、ほうじ茶に近いような香ばしさがあったんです。着物にリュックを背負って各地のお茶を巡っているわたし(MIA)が、杜仲茶を一定期間ふだんの暮らしに取り入れてみて感じたことも、正直にお伝えしていきます。良かった点だけでなく、「ここは合わない人もいそうだな」と思った点も隠さず書きますね。

杜仲茶は、中国原産の「トチュウ」という樹木の葉を乾燥させたお茶で、ノンカフェインで親しまれている健康茶のひとつです。ゲニポシド酸(げにぽしどさん)という、杜仲茶ならではとされる成分が含まれることでも知られています。

この記事を読むと、次の4つが分かります。

  • 杜仲茶とはどんなお茶で、どんな成分が含まれているのか
  • 杜仲茶に期待されるとされる効果と、その慎重な捉え方
  • おいしい飲み方・1日の目安量と、避けたほうがよい人
  • 飲みすぎによる注意点や、市販品の選び方

健康に関わる内容なので、効果については「〜とされています」という言い方を多く使っています。効きめには個人差があり、お茶は薬ではありません。気になる症状がある方は、まずお医者さんに相談してくださいね。

目次

杜仲茶とは?成分から見る杜仲茶の特徴

[画像:急須から湯のみに注がれる、琥珀色の杜仲茶]

まずは「杜仲茶とはそもそも何なのか」という基本から、ひとつずつ整理していきます。ここは辞書のように、できるだけ正確で分かりやすい言葉で説明していきますね。

トチュウという一本の樹木から生まれるお茶

杜仲茶は、「トチュウ(杜仲)」という落葉樹の葉を乾燥させて作られるお茶です。トチュウは中国を原産とする樹木で、植物の分類上、近い仲間を持たない「一科一属一種」のめずらしい樹木とされています。つまり、トチュウはトチュウだけで一つのグループを作っている、ちょっと変わった存在なのです。

古くは、トチュウの「樹皮」が中国で漢方の生薬として用いられてきた歴史があります。一方、わたしたちがふだん飲む杜仲茶は、樹皮ではなく「葉」を原料にしたものが中心です。同じトチュウから採れるものでも、樹皮と葉は使われ方が違う、という点はおさえておきたいところです。緑茶や紅茶が「チャノキ」という同じ植物から作られるのに対し、杜仲茶は、まったく別の植物から作られるお茶なのですね。

ノンカフェインだから時間を選ばずに飲みやすい

杜仲茶の大きな特徴のひとつが、カフェインを含まない「ノンカフェイン」のお茶であることです。緑茶やコーヒー、紅茶にはカフェインが含まれていますが、杜仲茶にはカフェインが入っていないとされています。

そのため、カフェインで眠れなくなるのが気になる方や、夜にゆっくりお茶を楽しみたい方にも向いているとされています。わたしも夜、本を読みながら一杯飲むことが多いのですが、寝つきへの影響を気にせずに飲めるのはありがたいなと感じました。とはいえ、感じ方には個人差があります。カフェインに敏感な方でも、ノンカフェインという点では安心材料が一つ多いお茶だといえます。

ゲニポシド酸など、杜仲茶ならではとされる成分

杜仲茶には、いくつかの成分が含まれているとされています。代表的なものを、簡単な説明とあわせて表にまとめました。

成分名 どんな成分とされるか
ゲニポシド酸(げにぽしどさん) トチュウの葉に含まれるとされる特徴的な成分。杜仲茶を語るうえでよく取り上げられます
クロロゲン酸 コーヒーなどにも含まれるポリフェノール(植物に含まれる色素や苦みのもとになる成分)の一種
フラボノイド類 植物に広く含まれるポリフェノールの仲間とされる成分
各種ミネラル カルシウムや亜鉛、マグネシウムなどが含まれるとされます

なかでも「ゲニポシド酸」は、杜仲茶ならではとされる成分として紹介されることが多い名前です。ただし、こうした成分が体にどう働くのかについては、まだ研究の途中の部分もあり、はっきり言い切れないことも多いのが正直なところです。「こういう成分が含まれているとされる」という事実と、「だから必ずこう効く」という話は分けて考えるのが安心です。研究で示唆されているとされる内容はありますが、まだ分かっていないことも多く、諸説あるのが現状です。

もうひとつおさえておきたいのが、ポリフェノールという言葉です。ポリフェノールは、植物が紫外線などから身を守るために作る成分の総称で、自然界には数千種類あるといわれています。杜仲茶に含まれるとされるクロロゲン酸やフラボノイドも、このポリフェノールの仲間です。「ポリフェノールが含まれる=必ず体に良い」と単純に結びつけるのは早とちりですが、植物由来の成分を含むお茶として、毎日の水分補給に取り入れる方が多いお茶だといえます。

緑茶や紅茶との違いを整理してみる

「ほかのお茶と何が違うの?」と気になる方のために、ざっくりとした違いを表にしました。あくまで一般的な傾向としての整理です。

項目 杜仲茶 緑茶・紅茶
原料の植物 トチュウの葉 チャノキの葉
カフェイン 含まれないとされる 含まれる
味の傾向 香ばしく、クセは控えめ 渋み・うまみがある
飲む時間帯 時間を選びにくい 就寝前は控える人も

こうして並べてみると、杜仲茶は「カフェインを避けたいときの選択肢」として位置づけやすいお茶だと分かります。ふだん緑茶やコーヒーをよく飲む方が、夜の一杯だけ杜仲茶に切り替える、といった使い方もしやすいですね。ほかの健康茶との比較は、日本の健康茶15種まとめでも詳しく取り上げていますので、あわせて読んでみてください。

杜仲茶に期待される効果と注意点

[画像:木のテーブルに置かれた湯のみと、乾燥した杜仲茶の茶葉]

ここからは、杜仲茶に「期待されるとされる」効果と、知っておきたい注意点を見ていきます。大切なことなので先にお伝えしておくと、お茶は医薬品ではありません。ここで紹介するのは「こう言われています」「こう期待されています」という範囲の話で、病気を治したり予防したりするものではない、という前提で読んでくださいね。

めぐりや毎日の健康維持を意識する人に

杜仲茶は、健康茶として「毎日の健康維持を意識したい人」に親しまれています。含まれるとされるポリフェノールやミネラルから、体のめぐりやコンディションを整えたい方に飲まれることが多いお茶です。

ただし、こうした働きについては「期待される」「言われている」という段階のものも多く、はっきりと証明されているわけではありません。諸説あります。わたしの体感としても、「飲んだら劇的に何かが変わった」というよりは、「香ばしいお茶を毎日の習慣にできて、水分をしっかりとるきっかけになった」という、ゆるやかな良さのほうが大きかったです。お茶に過度な期待をしすぎず、生活習慣のひとつとして取り入れるのが、ちょうどよい付き合い方だと思います。

健康茶を毎日の習慣にすると、自然と「あたたかい飲み物で一息つく時間」が増えます。じつはこの「ほっとする時間そのもの」も、忙しい毎日のなかでは大切なものだと、わたしは思っています。杜仲茶は香りがやさしく、飲んでいるあいだに気持ちが落ち着くという声もよく聞きます。成分の働きだけでなく、こうした「お茶を飲むひととき」が、毎日の調子を整える支えになることもあるのかもしれません。

食事と一緒に楽しみたい人に

杜仲茶は、香ばしくてクセが少ないため、食事に合わせやすいお茶です。脂っこい料理や、こってりした食事のおともに飲む方も多くいます。ノンカフェインなので、食後の時間帯を気にせず飲めるのもうれしいポイントです。

「食事のときの飲み物を、甘い飲料から無糖の杜仲茶に置き換える」という使い方をしている方もいます。これは杜仲茶そのものの効果というより、糖分のとりすぎを見直すきっかけになる、という意味合いが大きいかもしれません。とはいえ、無理なく続けられる置き換えは、毎日の積み重ねとして意味があるとされています。わたしは焼き魚や揚げ物の日に合わせることが多く、口の中がさっぱりする感じが気に入っています。

ノンカフェインのお茶を探している人に

「カフェインを控えたいけれど、味のあるお茶が飲みたい」という方にとって、杜仲茶は候補のひとつになります。麦茶やルイボスティーなどと並んで、ノンカフェインで香りを楽しめるお茶として選ばれています。

妊娠中・授乳中の方でカフェインを避けたい場合もありますが、杜仲茶は体質や体調によって合う・合わないがあります。妊娠中・授乳中の方、持病のある方、お薬を飲んでいる方は、飲み始める前に必ずお医者さんや薬剤師さんに相談してください。「ノンカフェインだから誰でも安心」と決めつけず、自分の体調と相談しながら取り入れるのが安心です。同じくノンカフェインの健康茶では、黒豆茶ごぼう茶も人気があります。

知っておきたい副作用・飲みすぎの注意点

体に良いとされる杜仲茶でも、飲みすぎには注意が必要です。安心して楽しむために、次のような点を知っておくと安心です。

  • 飲みすぎでお腹がゆるくなることがある:体質や量によっては、お腹がゆるくなったり、張った感じがすることがあるとされています。一度にたくさん飲まず、量を調整しましょう。
  • 体を冷やすと感じる人もいる:冷たくして大量に飲むと、人によっては体が冷えると感じることがあります。冷えが気になる方は、温かくして少しずつがおすすめです。
  • 持病・服薬中・妊娠授乳中は医師に相談:持病のある方、お薬を飲んでいる方、妊娠中・授乳中の方は、自己判断で大量に飲まず、事前にお医者さんに相談してください。
  • 体質に合わないと感じたら中止する:飲んでみて体調に違和感がある場合は、無理に続けず、いったんやめましょう。

正直にお伝えすると、わたしも飲み始めのころ、うれしくなってつい濃いめにたくさん飲んでしまった日があり、その日はお腹がゆるくなりました。何ごとも「ほどほど」が大事だと、身をもって学んだ出来事でした。健康茶全般にいえることですが、「たくさん飲めばもっと効く」というものではありません。適量を守って、毎日の習慣として続けることのほうが、ずっと大切だと感じます。

杜仲茶のおいしい飲み方と選び方

[画像:やかんで杜仲茶を煮出している、台所の様子]

最後に、杜仲茶を毎日おいしく続けるための、いれ方・飲み方・選び方をまとめます。ここも説明書のように、手順を分かりやすく整理しますね。

急須でいれる方法と煮出す方法

杜仲茶は、主に「急須でいれる方法」と「やかんで煮出す方法」の2通りで楽しめます。それぞれの目安を表にまとめました。あくまで一般的な目安なので、商品のパッケージに書かれた分量があれば、そちらを優先してください。

いれ方 目安 特徴
急須でいれる ティーバッグ1袋に熱湯を注ぎ、数分蒸らす 手軽。すっきり軽めの味わい
やかんで煮出す 水にティーバッグを入れ、沸とう後に弱火で数分煮出す 香ばしさが出て、しっかりした味に

わたしのおすすめは、時間に余裕のある日に「煮出す」方法です。煮出すと、香ばしさがぐっと引き立って、ほうじ茶に近い満足感のある一杯になります。忙しい朝はティーバッグでさっと、休日はやかんでゆっくり、と使い分けるのも楽しいですよ。煮出したあとは、保存容器に移して冷蔵庫で冷やせば、冷茶としても飲めます。

1日の目安量と飲むタイミング

飲む量は、1日に数杯を目安に、自分の体調に合わせて調整するのがおすすめです。前の章でも触れたとおり、一度にたくさん飲むとお腹がゆるくなることがあるとされていますので、少しずつ分けて飲むと安心です。

ノンカフェインなので、朝・昼・夜と時間帯を選ばず飲めるのが杜仲茶の良いところです。食事のおともにしたり、夜のリラックスタイムに温かい一杯を楽しんだり、暮らしのリズムに合わせて取り入れてみてください。はじめての方は、まずは1日1〜2杯くらいの少なめから始めて、体に合うかどうかを確かめながら量を増やしていくと安心ですね。

市販の杜仲茶の選び方のポイント

市販の杜仲茶を選ぶときに、見ておくとよいポイントを整理しました。

  • 原材料表示を確認する:「杜仲葉(とちゅうよう)100%」など、原料がはっきり書かれているものは選びやすいです。
  • 形状で選ぶ:手軽さ重視ならティーバッグ、たっぷり煮出したいなら茶葉タイプ、という選び方ができます。
  • 容量とコスパを見る:毎日続けるものなので、無理なく買い続けられる量・価格かどうかも大切です。
  • 味の好みで選ぶ:焙煎の度合いによって香ばしさが変わります。最初は少量パックで試すのもおすすめです。

初めて飲む方は、まず少量のティーバッグタイプから試してみて、自分の好みや体に合うかを確かめるのが失敗の少ない選び方だと思います。お茶の産地や種類をもっと知りたい方は、お茶産地マップものぞいてみてくださいね。なお、カフェインの摂取量について公的に確認したい場合は、農林水産省が公開しているカフェインに関する情報なども参考になります。

まとめ|杜仲茶を毎日の習慣に取り入れてみよう

ここまで、杜仲茶の特徴や成分、期待されるとされる効果、注意点、おいしい飲み方や選び方についてお伝えしてきました。最後に、大切なポイントを振り返っておきます。

  • 杜仲茶は、中国原産の「トチュウ」という樹木の葉から作られるお茶です
  • トチュウは一科一属一種の、めずらしい樹木とされています
  • 杜仲茶はノンカフェインで、時間帯を選ばず飲みやすいお茶です
  • ゲニポシド酸など、杜仲茶ならではとされる成分が含まれます
  • クロロゲン酸やフラボノイドなど、ポリフェノールの仲間も含まれるとされます
  • カルシウムや亜鉛などのミネラルが含まれるとされています
  • 効果については「期待される」段階のものも多く、個人差があります
  • お茶は薬ではなく、病気を治したり予防したりするものではありません
  • 毎日の健康維持を意識する人の習慣として親しまれています
  • 香ばしくクセが少なく、食事にも合わせやすい味わいです
  • 飲みすぎるとお腹がゆるくなることがあるとされ、適量が大切です
  • 持病・服薬中・妊娠授乳中の方は、必ず医師に相談してください
  • いれ方は急須と煮出しの2通りで、煮出すと香ばしさが増します
  • 1日数杯を目安に、少なめから始めて様子を見ると安心です
  • 市販品は原材料表示や形状、容量を見て選ぶのがおすすめです

杜仲茶は、ノンカフェインで香ばしく、毎日の暮らしに取り入れやすい健康茶のひとつです。良い面もあれば、飲みすぎには注意が必要な面もあります。わたし自身も、最初は身構えていたお茶でしたが、今ではすっかり、夜のひと息に欠かせない一杯になりました。効きめには個人差がありますので、まずは少なめから、ご自分の体と相談しながら、杜仲茶のある暮らしを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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