桑の葉茶の効果・飲み方・副作用|DNJ成分とノンカフェインを解説

桑の葉茶(くわのはちゃ)って、名前は聞いたことがあっても、どんな味でどんなふうに体にいいのか、いまいちわからない。わたしも最初はそうでした。蚕(かいこ)のごはんになる、あの桑の葉。それがお茶になると聞いて、正直「青くさいんじゃないの?」と身構えていたんです。

でも、群馬の養蚕(ようさん)が盛んだった土地でいただいた一杯が、思っていたよりずっとやさしい味で。緑茶ほど渋くなくて、ほうじ茶ほど香ばしくもなくて、その中間にそっと立っているような、不思議なお茶でした。

この記事では、わたしが実際に何種類か飲み比べてみた感想もまじえながら、桑の葉茶について正直にお伝えします。良いところも、人によっては合わないかもしれないところも、どちらも書きますね。

この記事を読むと、次のことがわかります。

  • 桑の葉茶とはどんなお茶で、どんな味・香りがするのか
  • 桑の葉茶に含まれるとされる成分と、その特徴(DNJなど)
  • 桑の葉茶のおいしい飲み方・タイミング・1日の目安量
  • 桑の葉茶を飲むときに気をつけたい注意点(飲み合わせや体質)

なお、ここでお伝えする働きはあくまで「〜とされる」という一般的な話で、効果には個人差があります。お薬のように病気を治すものではない、という前提で読んでいただけたらうれしいです。

目次

桑の葉茶とは?味・香りと成分の特徴をやさしく解説

[画像:急須にそそがれた桑の葉茶と、乾燥した桑の葉]

桑の葉茶は、その名のとおり「桑(くわ)」という植物の葉を乾燥させたり、蒸して焙煎(ばいせん)したりして作るお茶です。緑茶や紅茶のように「チャノキ」から作るお茶ではなく、桑の葉そのものを使う、いわゆる「健康茶」の仲間にあたります。ここでは、桑の葉茶がどんなお茶なのか、味や成分の特徴を順番に見ていきます。

桑の葉ってどんな植物?お茶になるまで

桑は、昔から日本各地で育てられてきた、わたしたちの暮らしにとても近い植物です。いちばん有名なのは、蚕(かいこ)のえさになること。絹(きぬ)をつくる養蚕業を、桑の葉が長いあいだ支えてきました。群馬や長野、福島など、養蚕がさかんだった土地には、今も桑畑の名残が残っています。

その桑の葉を、お茶として飲む習わしも各地にありました。摘んだ葉を蒸して、もんで、乾かす。緑茶づくりと似た工程をたどると、青々とした「桑の葉茶」になります。最近は飲みやすいように焙煎(ばいせん=火で香ばしく煎ること)したタイプも増えていて、こちらはほうじ茶に近い、香ばしい味わいです。

わたしが飲み比べた範囲でいうと、蒸しただけの緑タイプは草っぽさが少し残り、焙煎タイプはぐっと飲みやすくなる印象でした。はじめての方には、焙煎タイプのほうがとっつきやすいかもしれません。ただ、これはあくまでわたしの好みなので、両方ためしてみるのがいちばんだと思います。

桑の葉茶の味と香り — 正直な飲んだ感想

気になる味ですが、桑の葉茶は思っていたよりクセが少ないお茶でした。緑茶のような強い渋みや苦みはほとんどなく、すっきりとした、ほんのり甘みを感じる飲み口です。香りは、緑タイプだと若葉のような青い香り、焙煎タイプだと豆茶に近い香ばしさがあります。

正直に書くと、人によっては「特徴がうすい」「物足りない」と感じるかもしれません。コーヒーやしっかりした緑茶のような主張はないので、味でガツンと満足したい方には向かないこともあります。でもその分、食事のじゃまをしないので、ごはんと一緒にゴクゴク飲むには気楽なお茶だと感じました。

うれしいのは、桑の葉茶はノンカフェインだということです。チャノキから作る緑茶や紅茶と違い、桑の葉にはカフェインが含まれないとされています。そのため、カフェインが苦手な方や、夜にあたたかいお茶を一杯飲みたいときにも選びやすいお茶です。とはいえ体質には個人差があるので、寝る前に飲むかどうかはご自身の様子を見て決めてくださいね。

桑の葉茶に含まれるとされる主な成分

桑の葉茶には、いくつかの成分が含まれるとされています。ここは少し「説明書」のように、わかりやすく整理しておきます。

  • DNJ(1-デオキシノジリマイシン):桑の葉に特徴的に含まれるとされる成分です。糖の吸収にかかわると言われていますが、詳しくは次の見出しで説明します。
  • 食物繊維(しょくもつせんい):おなかの調子にかかわる成分として知られています。
  • カルシウム・鉄・亜鉛などのミネラル:桑の葉には、こうしたミネラルが含まれるとされています。
  • フラボノイドなどのポリフェノール類:植物に広く含まれる成分で、桑の葉にも含まれると言われています。
  • β-カロテンなどのビタミン類:緑の葉の野菜に近い栄養がある、と紹介されることがあります。

ただし、これらの成分がどれくらい含まれるかは、桑の品種や産地、収穫の時期、製法によって変わります。商品によっても差があるので、「桑の葉茶なら必ずこの量が入っている」とは言いきれません。具体的な数値が知りたいときは、購入する商品の表示やメーカーの情報を確認するのが確実です。

日本の健康茶にはほかにもさまざまな種類があります。桑の葉茶と他のお茶を見比べたい方は、日本の健康茶15種まとめもあわせてどうぞ。

桑の葉茶の効果・効能とDNJ成分について(個人差があります)

[画像:食卓に並ぶ和食と、添えられた桑の葉茶の湯のみ]

ここからは、桑の葉茶に期待されるとされる働きを見ていきます。最初に大事なことをお伝えしておくと、桑の葉茶は食品(お茶)であって、お薬ではありません。これから書く内容は「〜とされる」「〜と言われている」という一般的な話で、効果のあらわれ方には個人差があります。病気を治したり、防いだりするものではない、という前提で読んでくださいね。

食後の糖の吸収にかかわるとされる働き

桑の葉茶でよく話題になるのが、特徴成分とされるDNJ(1-デオキシノジリマイシン)です。DNJは、食事に含まれる糖が体に吸収されるときの働きにかかわると言われています。そのため、桑の葉茶は「食後の血糖値の上昇をおだやかにするとされる」と紹介されることが多いお茶です。

ただし、ここは慎重にお伝えしたいところです。「血糖値を下げる」「血糖値の悩みが治る」といった断定的な表現は正しくありません。あくまで「上昇をおだやかにするとされる」という範囲の話で、感じ方や数値の変化には個人差があります。DNJの働きについては研究も紹介されていますが、内容には諸説あり、すべての人に同じように当てはまるわけではありません。

もし血糖値のことが気になっていて、健康管理の一環として取り入れたい場合は、自己判断だけにたよらず、かかりつけのお医者さんに相談しながら飲むのが安心です。とくに治療やお薬を続けている方は、この点を後の「注意点」でもくわしくお伝えします。

おなかの調子・食物繊維にかかわるとされる働き

桑の葉には食物繊維が含まれるとされています。食物繊維は、おなかの調子を整える成分として知られていて、桑の葉茶もその点で紹介されることがあります。毎日の食事で野菜が不足しがちな方が、水分補給もかねて取り入れる、という飲み方をしている方もいるようです。

ただし、これも「便秘が治る」といった話ではなく、あくまで日々の食生活の補いとして考えるのがよいと思います。お茶だけでおなかの調子がすべて整うわけではありませんし、後でふれるように、体質によっては逆におなかがゆるくなることもあります。ご自身の体の様子を見ながら、無理のない量で続けるのが大切です。

同じように、健康茶として親しまれているお茶にはごぼう茶もあります。食物繊維にかかわる話で気になる方は、こちらものぞいてみてください。

ノンカフェインで毎日続けやすいという特徴

効能とは少し違いますが、桑の葉茶の大きな魅力のひとつが「続けやすさ」だと、わたしは感じています。さきほども書いたように、桑の葉茶はノンカフェインとされています。カフェインを気にせず、朝でも夜でも飲めるのは、毎日の習慣にしやすいポイントです。

健康茶は、一度きりでぐっと変化を感じるものというより、暮らしの中で無理なく続けていくものだと思います。その意味で、味のクセが少なく、カフェインも気にしなくていい桑の葉茶は、「気負わず長く付き合えるお茶」という立ち位置がいちばんしっくりきます。麦茶のような感覚で食卓に置いておける気軽さが、わたしは気に入りました。

ノンカフェインで続けやすいお茶という点では、黒豆茶も似た魅力があります。香ばしいお茶が好きな方は、こちらも飲み比べてみると楽しいですよ。

桑の葉茶の飲み方・適量と、飲むときの注意点

[画像:桑の葉茶をいれる手元と、ティーバッグ・茶葉のパッケージ]

せっかく飲むなら、おいしく、そして安心して続けたいですよね。ここでは、桑の葉茶のいれ方やタイミング、1日の目安量、そして気をつけたい注意点をまとめます。とくに注意点はYMYL(健康やお金にかかわる大事なこと)にあたるので、しっかりお伝えします。

おいしいいれ方とおすすめのタイミング

桑の葉茶は、ティーバッグでも茶葉でも、手軽にいれられます。基本的ないれ方の一例をご紹介します。

  • ティーバッグの場合:カップにティーバッグを入れ、熱湯(90℃前後)を注いで2〜3分ほど待ちます。長く置きすぎると風味が出すぎることがあるので、好みで調整してください。
  • 茶葉の場合:急須に茶葉をティースプーン1杯ほど入れ、熱湯を注いで2〜3分蒸らします。
  • 水出しの場合:ポットに茶葉やティーバッグと水を入れ、冷蔵庫で数時間おくと、すっきりとした水出し茶になります。暑い季節におすすめです。

飲むタイミングについて。桑の葉茶は「食事のときに一緒に飲む」または「食事の前に飲む」スタイルで紹介されることが多いお茶です。DNJが糖の吸収にかかわるとされることから、食事と合わせる飲み方が好まれています。ただし、これも効果を保証するものではなく、あくまで一般的な飲み方の目安です。

一方で、空腹のときに濃いものを一気に飲むと、人によっては胃に重く感じることもあります。はじめは食事と一緒に、ふつうの濃さから様子を見るのが安心です。お茶づくりや産地に興味がわいたら、お茶産地マップものぞいてみてくださいね。

1日の目安量と飲みすぎへの注意

桑の葉茶の1日の量は、商品によって推奨が異なります。パッケージに目安が書かれていることが多いので、まずはその表示に従うのがいちばん確実です。一般的には、コップやカップで1日に数杯ほどを目安に、楽しんでいる方が多いようです。

注意したいのは、「体によさそうだから」とたくさん飲めばよい、というものではないことです。桑の葉茶に含まれる食物繊維などの影響で、たくさん飲むと人によってはおなかがゆるくなることがあります。とくに飲みはじめは、少なめの量・うすめの濃さからスタートして、体の様子を見ながら増やしていくのが安心です。

場面 おすすめの飲み方
はじめて飲むとき うすめの濃さで1日1杯ほどから様子を見る
毎日の習慣にしたいとき 食事のときに合わせて、商品の目安量の範囲で
夜にあたたかく飲みたいとき ノンカフェインなので選びやすい(体質に応じて)
暑い季節 水出しにしてすっきりと

市販の桑の葉茶を選ぶときのポイント

いざ買おうとすると、桑の葉茶にもいろいろな種類があって迷います。わたしがいくつか試して、選ぶときに見ているポイントをまとめておきます。あくまで一例なので、ご自身の好みに合わせて参考にしてくださいね。

  • 緑タイプか焙煎タイプか:青々とした風味が好きなら緑タイプ、香ばしくて飲みやすいのがよければ焙煎タイプがおすすめです。はじめての方は焙煎タイプから入ると、抵抗が少ないと思います。
  • 産地が書かれているか:国産の桑の葉を使っているか、どこで作られたかが表示されている商品は、安心して選びやすいです。気になる方は原料の産地表示を確認してみてください。
  • ティーバッグか茶葉か:手軽さ重視ならティーバッグ、自分で濃さを調整したいなら茶葉が向いています。毎日続けるなら、いれる手間も大事なポイントです。
  • 余計なものが入っていないか:桑の葉100%のものもあれば、ほかの素材とブレンドした飲みやすいタイプもあります。シンプルに桑の葉だけを楽しみたいか、飲みやすさ重視かで選び分けると失敗が少ないです。

はじめて買うときは、大容量をいきなり選ばず、少量パックやお試しサイズから始めるのが安心だと、わたしは思います。味の好みは人それぞれなので、まずは少しだけ試して、自分に合うものを見つけてからまとめ買いするのがおすすめです。

飲み合わせ・体質で気をつけたい人(医師への相談)

ここはいちばん大事な部分なので、ていねいにお伝えします。桑の葉茶は多くの方にとって日常的に楽しめるお茶ですが、次のような方は飲む前に注意が必要です。

  • 妊娠中・授乳中の方:体がデリケートな時期です。桑の葉茶を取り入れる前に、お医者さんや助産師さんに相談すると安心です。
  • 糖尿病で治療を受けている方・血糖値に関わるお薬を飲んでいる方:桑の葉茶は糖の吸収にかかわるとされるため、治療やお薬との関係が気になる場合があります。自己判断で多く飲んだりせず、必ずかかりつけのお医者さんに相談してください。
  • そのほかのお薬を服用中の方:飲み合わせが気になる場合は、医師や薬剤師に確認してから取り入れましょう。
  • 桑やアレルギーが心配な方:体質によっては合わないこともあります。少量から試し、体に異変を感じたら飲むのをやめてください。

くりかえしになりますが、桑の葉茶は食品であってお薬ではありません。体調や持病に関わることは、ネットの情報や自己判断だけで決めず、専門家に相談するのがいちばん安全です。健康茶の働きについては、消費者庁や厚生労働省などの公的機関も「過度な効果を期待しすぎない」ことを呼びかけています。そうした公的な情報も、ぜひ判断の参考にしてください。

まとめ:桑の葉茶と気軽に付き合うために

桑の葉茶について、わたしが実際に飲んでみた感想もまじえながらお伝えしてきました。最後に大事なところを振り返ります。

  • 桑の葉茶は、桑の葉から作るノンカフェインの健康茶。クセが少なく、緑タイプと香ばしい焙煎タイプがある。
  • 特徴成分とされるDNJは、食後の糖の吸収にかかわると言われ、「血糖値の上昇をおだやかにするとされる」と紹介されることが多い(断定はできず、個人差があります)。
  • 食物繊維やミネラルなども含まれるとされるが、含有量は品種・産地・製法で変わる。
  • 食事と合わせる飲み方が好まれる。1日の量は商品の目安に従い、飲みすぎるとおなかがゆるくなることもある。
  • 妊娠中・授乳中、糖尿病で治療中、服薬中の方は、飲む前に必ず医師に相談を。

桑の葉茶は、ガツンと効くお茶というより、暮らしの中でそっと寄り添ってくれるお茶だと、わたしは感じています。味のクセも少なく、カフェインも気にしなくていいので、気負わずに続けやすいのがいちばんの魅力です。気になった方は、まずは1袋、食卓のお供にためしてみてはいかがでしょうか。良いところも、合わないところも、ご自身の舌と体で確かめてみてくださいね。

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